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一目均衡表

一目均衡表4 先行スパン

先行スパン1:基準線と転換線の中値を26日先行して記入する
 計算式 (基準線+転換線)÷2
 
先行スパン2:当日を含め過去52日間の高値と安値の中値を26日先行して記入する
 計算式 (52日間の高値+52日間の安値)÷2

先行スパン1と先行スパン2の間のゾーンが、雲と呼ばれることが多い。
この先行スパンは、1と2いずれかが上になったり下になったり、ゾーンが厚くなったり薄くなったり変化しながら推移する。1と2は分けて考える必要は無く、この二つのラインが作るゾーンが意味を持つのである。
この先行スパンは、日々線の支持・抵抗として機能する
 図1のチャートの先行上は先行スパン1で垂直線で表示、先行下は先行スパン2で折れ線で表示してある。2008/08の赤色丸では下降トレンドの中、先行スパン1が日々線の上値抵抗線になっている。2008/12の赤色丸では先行スパン2が上値を押さえ、これに沿って転換線まで下げている。その後、雲を上抜いた。遅行線はまだ雲の中にあるが、一応の三役好転となっている。転換線が基準線を上回り、日々線がその上にあり、先行スパンを上抜いた状態を三役好転と言い、上昇相場入りしたことを示す。
(図1.)
 

 図2のチャートでは先行スパンが日々線の下値支持となったポイントを赤色丸、上値抵抗となったポイントを青色四角、ブレイクしたポイントを緑色楕円で示した。この事は、日々線が先行スパンに近づくと支持・抵抗帯として意識され、これを抜けると大きく放れる傾向があるという事を表している。
(図2.)
 

先行スパンのネジレと変化日

 先行スパン1と先行スパン2から成る雲と呼ばれるゾーンは、2本の抵抗線が存在する、或いは2本の支持線が存在すると認識すれば理解し易い。しかし、この2本のネジレを表現する場合は「雲」の表現を使った方が、説明し易い。
この雲のネジレとは、先行スパン1と先行スパン2が近い値にある状態で互いに上下を入れ変わったりする時点を指す。ネジレの位置は2本の先行スパンの値が近いので雲に見立てると「薄い」という形容をすることになる。図2の2008/09のブレイクはこの薄い雲を下抜いて勢い良く下降している。この事は、2本の先行スパンを同時に下抜いたことで当面の支持帯を失ったと見ることができる。反対に厚い雲は次の通りになる。図2の2008/11から2008/12の雲を抜けるプロセスでは、先行スパン2の抵抗(青色四角)、先行スパン1の支持(赤色丸)、先行スパン2をブレイク(緑色楕円)となっている。この動きは先行スパンそれぞれの支持・抵抗の働きによるものである。「厚い雲は抜けにくい」「薄い雲は抜けやすい」と一般に言われるのは、こういう事であり本質を良く理解する必要がある
 ネジレの時点は変化しやすいと言われている。これは、先行スパンの計算の基になっている高値・安値の変化から参加している投資家の損益状況が変化するのが原因と推測できる。先行スパン1は基準線と転換線の中値を26日先に記入したもの、先行スパン2は過去52日間の中値を26日先に記入したものである。算出期間の関係性から先行スパン1先行スパン2に比べては短期の影響を受けやすい短期移動平均線、先行スパン2は52日間の中値の長期移動平均線を26日先に記入したものと見ることができる。短期移動平均線である先行スパン1が長期移動平均線である先行スパン2を上抜く状況はゴールデン・クロス、逆ならばデッド・クロスということになる。図1は、半年以上下降し続けてきてその間の先行スパンを見ると長期線の先行スパン2が上、短期線の先行スパン1が下にある。2008/01の後半で逆転している。これをゴールデン・クロスと考えれば、先行スパンの動きが日々線の好転を予見し得ると考えることができる。先行スパンのネジレは、相場の転換だけでなく、今の相場を加速・停滞させる変化日になり易い。
要点を纏めると以下の通りである。
先行スパンのネジレは、変化し易い。変化とは相場の方向性が転換することだけでなく、今のトレンドが加速・停滞することも含む。


先行スパンは、遅行スパンの支持・抵抗帯にもなることがある
図3を見ると、先行スパンを上抜けた日々線が勢い良く上昇したが、5日程高値圏で停滞した後に4日連続で急落し、先行スパン2の値まで戻った。価格が高値圏にあった時の遅行スパンを見ると先行スパン2に上値を抑えられた格好になっている(赤色楕円)。
必ずそうなるという訳ではないが、遅行スパンと先行スパンが近づいたら、一目均衡表全体の位置関係を注意して観察する必要がある。このケースの場合は、遅行スパンが先行スパン2に上値を抑えられた時の価格に注目すると、基準線、抵抗線から大きく上方乖離している。そして、この上昇の開始から高値をつけるまでの波動を見ると上方に放物線状に反り返っている。つまり、時間の進行に対して価格が上がり過ぎているということである。
単純に結論だけ述べるが、遅行スパンは価格を26日遡って記入したものであり、その位置の先行スパンが現在の価格水準の妥当性のバロメーターになっている。遅行スパンと価格が先行スパンを上抜き、先行スパンがこれらの支持線に変われば、「市場参加者の損益状態は良好であり慌てて売る必要性が少ない」と考えることができる。
(図3)
 

1一目均衡表 2基準線 3転換線 4先行スパン 5遅行スパン 6波動論  7水準論  8時間論