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ローソク足

ローソク足の基礎

ローソク足は日本のダイヤモンド社が明治30年代に開発したライン・チャートである。
現在Candlestickとして世界中で一般的に使用されている。(参照
*ローソク足は江戸時代に出羽国の本間宗久が発案したという説がある。
しかし時代考証上矛盾がある。(参照

当研究室の見解 ローソク足の開発年と開発者は不明だが、分析方法の起源は江戸時代の米相場で使われていた止め足(折れ線グラフ)・棒足(高値・安値を表す二本値棒グラフ)・錨足(始値・終値を表す二本値棒グラフ)であり、これらを一つのチャートにまとめたものであると考える。明治後期にはすでに市場で使われていたと思われる。江戸時代の堂島で使われていたものがルーツと言えるが、これをヒントに今日のような形に纏めて一般に広めたのがダイヤモンド社ではないかと考える。
いずれにせよ、今や時系列分析に欠かせない優れたチャートである。

ローソク足は1本につき始値・高値・安値・終値の四本値、さらに陽線・陰線など一単位期間内の相場の情報が詰まっている。市場心理を読むのに優れた時系列チャートである。
 陽線が強気、陰線が弱気を表すが、一般的に上げ相場は6対4で陽線が多く、下げ相場ではその逆と言われている。足形は長いほど力強く、特にトレンドが出始めた時の長い線はその後の方向性を示すケースが多い。
 足形にも名前が付けられ分類されており相場の方向性を示唆するシグナルとなる。
単線が組み合わさった形を分析することで更に綿密に相場心理を解読することに有効になる。殊に簡便なパターン分析として二連線分析があり相場転換点を探る目的でよく使われる。更に、足形を連続して用い相場転換点をより正確に捉えようとする分析法がある。これをチャートパターン分析またはフォーメーション分析という。

ローソク足の構成
ローソク足の単線は始値・高値・安値・終値の四本値で構成されておりそれぞれの定義は以下の通りである。

始値から終値までを実体と呼ぶ、実体から高値までを上ひげ、実体から安値までをしたひげと呼ぶ。始値より終値が高いものを陽線、始値よりも終値が安いものを陰線と呼ぶ。
他に始値と終値が同じ値のものを寄引同時線などがある。(下図参照)

期間による分類 
ローソク足は単線の意味する期間によって以下の様に分類される。