グランヴィルの法則 Joseph E.
Granvilleが考案したもので、移動平均線と価格の位置関係から売買タイミングを捉える方法である。移動平均線を使う上で、非常に有益な考え方である。具体的には、移動平均線と価格の乖離や方向性から価格の先行きを推測するもので8つの法則で構成される。
この法則を使う際に重要な前提が、ゴールデン・クロス、デッド・クロスである。
広義において、短期の移動平均線が中期・長期の移動平均線を下から上に抜くことをゴールデン・クロスとして買いシグナル、反対に短期線が中期・長期線を上から下に抜くことをデッド・クロスとして売りシグナルとする。狭義では、ゴールデン・クロスしても中期・長期線が下向きならば買いシグナルとせず、デッド・クロスしても中期・長期線が上向きならば売りシグナルとしない。
基本的な考え方は4つ、@トレンドの初動、A押し目、B価格と移動平均線の収束、C価格と移動平均線の乖離である。これを、買い・売りの2つの立場に分けて8つの法則としている。
買い@ 価格が移動平均線を上に抜けたら買い。
買いA 価格が移動平均線を下回ったとしてもトレンドの継続が確かならば買い。
買いB 価格が移動平均線に収束したが再び上昇し始めたら買い。
買いC 価格が移動平均線から大きく下方乖離したら買い。
売り@ 価格が移動平均線を下に抜けたら売り。
売りA 価格が移動平均線を上回ったとしてもトレンドの継続が確かならば売り。
売りB 価格が移動平均線に収束したが再び下降し始めたら売り。
売りC 価格が移動平均線から大きく上方乖離したら売り。
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