20090502 NYダウ  5分足 Andrews Pitchfork TL                   
NYダウの週末三日間の5分足である。

状況を整理する。
ABCの3点からAndrews Pitchforkを描く。5/1はCの安値をつけて下げ止まると上昇に転じ、Dまで戻る。
その後、押し目からEまで13MAのサポートで上昇した。BEでトレンドライン2を形成し上値抵抗線となる。
Eからの下降局面では上値抵抗線を意識して売り戻されている(青色矢印)。
Andrews Pitchforkの下値支持線であるCラインを割り込むと大陰線でFまで急落。
ACで形成した下値支持線であるトレンドライン1で下げ止まる。
Fで反発し、前の日の終値より44ドル29セント高い、8,212ドル41セントで引けた。

解説
5/1の13:00以降の動きは週末のポジション整理の典型と言えよう。
週末は相場が断続するリスクを回避する為にトレード・ポイントにvividに反応し易い。
売りと買いの双方が、利益追求:リスク軽減のバランスをリスク軽減に傾ける為に三角持合やレクタングルになり易い。
トレンドライン2とCラインはシンメトリー・トライアングルを形成しており、どちらかをラインブレイクした場合、株価は抜け
た方向に大きく振れる傾向がある。Cラインを下抜けるとストップ・ロスオーダーが発動し大幅に下げたと考えられる。
これは、指数の値をベンチマークに現物をトレードしたり、指数のテクニカルポイントを意識しながら個別株を売買する
市場参加者が多い事をあらわしている。
FはACの下値支持線であり、ここでの反発は買い戻し需要が残っていることを示している。
F時点の売り手はトレンドライン1を割り込むか点Cの水準を下回ることを期待する。
しかし、トレンドライン1で反発に転じたことから、買い戻しの動きで急騰しCラインを回復しトレンドライン2を上抜けて
引けた。後半から引けにかけて売り買いが交錯しているのがわかる。
週末はこのように需給の消化でチャートが乱れることも多い。
BCの下げに対するCからEまでの戻りの鈍さから相場がやや売りに傾きかけている。
4/30の戻り高値MHの水準線(深緑色)をEが上回ることができなかったのも売りを早めたと思われる。
翌営業日はトレンドライン1のサポートと高値Eの水準、Median Lineまでの上値余地に注目する。